保険証の性別と戸籍の性別: 厚労省が都道府県に変更を認める事務連絡
以前のエントリーの後日談ということになるようだが、
厚労省は、7月23日、戸籍の性別変更をしていない性同一性障害者の国民健康保険証の性別表
記について、当事者の希望に応じて性別変更を認める内容の事務連絡を8月中に各都道府県に発出。
と書いて、厚労省自身からの
表明を探したのだけど、見つかりませんでした。
戸籍制度という身分登録・管理制度と、実生活上の不利益の解消の必要性とを区別した対応。
その意味では、すでに社会保障等の世界では広く取り入れられてきたことということになる。
また、国民を管理コントールする法制度と、市民がそれぞれ幸せに生活するための法制度という、2つのルール観の関係を考える際の材料となる。
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コメント
井上匡子先生
前略
突然、かのようなメッセージを書き込む無礼をお許し下さい。
私は東京都町田市に住む者です。
昨日1月20日日曜日午後3時頃、私は町田市立さるびあ図書館に向かって、バイクを運転していました。図書館前の路地に入った瞬間、南西の空にあった太陽が私の目に真正面に映ったのです。視界を失った私は、バイクを残雪に乗り上げ、滑って横転してしまったのです。
起き上がれなくなっていた私のもとに、2人の若者が図書館から駆けつけてくれ、助けてくれたのです。
その2人の男子学生さんは、「大丈夫ですか?わかりますか?」と意識確認をしてくれたり、「無理に動かないでください」といった適切で冷静でスマートな声かけや措置を施したりしてくれました。
私は、しばらく図書館の読書室で休んだあと、無事に帰宅し、月曜日となった今日、最寄りの医療機関を受診しました。骨折していた箇所もありましたが、おかげさまで大事に至らずに済みました。
その2人の学生さんは、読書室の中でも私をずっと見守ってくれました。お二人は井上先生のレジュメをもとに、有斐閣アルマの『ジェンダーと法』を参考文献にしながら、レポートを作成していました。そのため、その学生さんは井上先生のゼミや講義を受講している方たちに違いないと思ったのです。
不躾極まりないことに、私はお二人に自分の姓名も名乗らず、また、お名前をお聞きすることもありませんでした。
貴重な学修のための時間を私のために費やしてくださったこと、簡単に見えて実は最も難しいことの一つとも言える「すぐさま駆けつけ声をかける」という勇気ある行動と沈着冷静な措置を私にしてくださったお二人に、井上先生のブログをお借りして、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうござました。 草々
投稿: masaru | 2013/01/21 19:34
masaruさま
井上です。
コメントありがとうございました。
おけがの具合は、いかがでしょうか。
雪の中での横転事故、たいへんでしたね。
さて、私にとっては、とてもうれしいお知らせをありがとうございました。「今時の学生は・・・」などと嘆く声も多い中、こういう的確で優しい対応のできる学生がいること、とてもうれしいです。
どこかでお会いできることがありましたら、是非お声をおかけ下さい。
それでは、御身御大切に・・・
投稿: 井上 | 2013/01/31 18:22