« 東京地裁 保護命令事件に関して協議会を継続的に開催 | トップページ | 東京スコラカントールム 第53回定期・慈善演奏会 »

2011/01/04

裁判官過疎、DV保護命令他

やや、旧聞ではあるが、1つ前のエントリーにも影響されて・・・・
ボ2ねた経由
裁判官過疎:あきらめたDV保護命令 裁判官長期不在、申立てできず

記事によると、本庁と裁判官が常駐している支部、そして非常駐の支部では、
人口比の申し立ての件数に差があり、こま5年間でその差が広がっている。
北海道内でも、札幌地裁と稚内支部では、4.3倍の差がある。

非駐在支部では、一ヶ月に3〜4日程度しかひらかれず、迅速な裁判が期待できない。
また、労働審判や強制執行など、小さな支部では取り扱わない案件もある。
こうした問題が、裁判所の利用を市民から遠ざけている原因となっている。

ということ。

この記事の具体的な例としてDVの保護命令があげられているのに、目を引かれた。
記事によると、

稚内市内の「稚内ひまわり基金法律事務所」の弁護士が、
地裁支部に保護命令の申し立てをしたところ、書記官から「期日が遠いのでとりさげてほしい」と、頭を下げた、
とのこと。

記事を読む限り、いわば、窓口指導をされたようだ。
このとき、裁判官の留学などの事情で、次の開廷は数ヶ月先、だった由。

通常は、月に3・4回は開廷されるはずが、数ヶ月の間未開廷の理由が、裁判官の留学、というのは、
にわかには信じられない。
もっとも、最近の支部の開廷状況については、まったく無知なので、
もしかしたら、まったく事件がなかったのかもしれない・・・
でも、たとえば、私企業であれば、お客がいない状況がつづいたとしても、
お客が来た場合は、テンポラリーでもよいので、本社に開店を要請するのじゃないかしら・・・
あるいは、どうせ窓口指導をするのなら、そこまで責任をもって「指導」業務を全うしてほしい・・・・

書きたかったのは、そのことではなく、
記事の中の弁護士の感想…
「・・・悔いが残る。手を尽くして保護命令をだしてもらえば、女性の身の安全を守れたうえ、男の前科がつかずにすんだかもしれない」
この感想は、日本だけではなく、アメリカ合衆国など諸外国でも聞くこと。

DV加害者の社会的評価を確固たる(?)ものにするためにも、
DV罪の新設なども視野にいれた刑事手続の整備が必要とする意見がある一方で、
「子どもの父親を犯罪者にするのか、」という、やや感情的な反発はともかく、
たとえ関係修復に至らないとしても、養育費や婚費分担の観点からは、刑事手続的な対応には、消極的な声も大きいし、
このような感想がある限り、DVについての刑事手続的対応は、進まないに違いないと思う。

というより、やはり、民事・刑事、あるいは行政的な措置・施策を総合的に俯瞰したDV対応が必要なのだと、痛感した。

今年で三年目を迎えるDV施策に関する共同研究も、アウトプットの年を迎えており、
なんとか、成果をまとめなくては・・・

|

« 東京地裁 保護命令事件に関して協議会を継続的に開催 | トップページ | 東京スコラカントールム 第53回定期・慈善演奏会 »

ドメスティック・バイオレンス」カテゴリの記事

裁判」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34806/50489905

この記事へのトラックバック一覧です: 裁判官過疎、DV保護命令他:

« 東京地裁 保護命令事件に関して協議会を継続的に開催 | トップページ | 東京スコラカントールム 第53回定期・慈善演奏会 »