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2009/10/22

GIDは、矯正の対象? 

事件自体は、ボツネタ経由です
報道によると、

日本弁護士連合会(宮崎誠会長)は21日、性同一性障害の男性受刑者からの申し立てに基づき、黒羽刑務所(栃木県大田原市)に対し、医師によるカウンセリングや女性用の衣服の着用、長髪を認めるよう人権救済を勧告した、と発表した。法務省にも、女性刑務官による処遇などの検討を求めた。

同記事によると、この受刑者は戸籍の名前を女性風に変えたが、性別訂正はしていなかった。
日弁連は、受刑者が求めている女子刑務所への移送については、
「肉体的には男性であり、他の受刑者のことも考えると難しい。人権侵害とまでは言えない」として勧告には盛り込まなかった。

とのこと。
この記事の中で、

当初は衣服や下着は女性用を着用し、長髪も認められていたが、同年11月に男性職員を殴って骨折のケガを負わせたことから、衣服は男性用に変更され、配慮はなくなった。

という「配慮」に関する運用の経緯についても、多少驚きました。
でも、私がとても驚いたのは、記事の中で言及されている刑務所側のコメント。
記事によると

刑務所側は「身体上、戸籍上は男性であり、社会復帰した際、男性として扱われても感情を爆発させることなく自己実現を図る能力を付けることが矯正の目標」としている。
GIDを、刑務所が矯正の対象とするべき事柄と考えられているらしいということ。

これは、ジェンダーという性(性別についてではなく)についての考え方について、
まったく理解がないのではないだろうか。
あるいは、理解した上で上記のように考えているのだろうか・・・
それとも、単に日本の矯正・処遇政策に関する当然の帰結なのでしょうか・・・

また、記事によれば、法務省矯正局は、

「必要で可能な配慮はしているが、勧告内容をよく見て今後のあり方を考えたい」
ということで、刑務所の矯正に関する見解については、何もふれていない。

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