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2008/08/13

News: インド代理母問題

報道によると、
インドで代理懐胎により子をもうけた日本人夫婦が、出産前に離婚したため、生まれた子のパスポートを取得できずに、子の出国が難しくなっている。
また、もう一つ後の報道によると、
提供卵子による代理出産だったが、インドでは遺伝上の父母を出生届けに記載することになっており、母は匿名となり、父母ともにインド人ではない。従って、インド市民権を得られず、帰国できない、とのこと。
最初の報道では、母が代理出産者、父が日本人医師の出生届けが受理されているから、養子縁組は、できない、とあった。

日本人医師が父であれば、嫡出の問題はさておき、何らかの形(認知か、父子関係の存在の訴か?)により、父性が認められれば、日本国籍の取得はできるようにおもうのだが、いずれにしても準拠法ためインド法がまったくわからないので・・・

また、別の報道によると、離婚した妻は、もともと代理出産には反対だったということらしいし、どうも、事実が良くわからない。
報道だけでは、よくわからないところが多い。
といいつつも、既に、いろいろなところで、議論されている・・・
また、NGOが日本への出国禁止を求めて提訴という報道も、伝わってきている。
まさに、代理出産の後始末(生まれてきた子には、失礼な言い方になるが、その中で子の福祉を確保して行かなくてはならないので・・・)という状況になってきている。
あるいは、泥沼化ということなのか。

代理出産に関しては、正直、

なかなか考えがまとまらない。
親子関係含めて、まったく法がない状態というのは、良くないと思うが、
たとえ、刑事罰をもって禁止したとしても、グローバル化の現代では、問題は解決しない。
そもそも、代理母を認めるかどうかという原理的観点からの論点についても、
一方で命を生み出す技術である生殖補助医療に関しては、身体の処分権・所有の問題としても、あるいは他者の身体利用という点でも、他の技術等とは一線を画しても良いのではとも考えているが、
他方で、技術へのアクセス、ないしは当事者の合意の尊重という点では、少なくとも法的な規制はふさわしくないという議論も理解できる。

また、この問題が原理的な議論だけでは、すまないのは、言うまでもない。
自己決定・自己所有の現場で起きている様々な権力関係(レイス、ジェンダー、専門家と素人、親密圏内の関係・・、そしてそれらの複合)。ふ〜、胃炎の身にはハードかも。

さらに、現実に起きている問題にどう対処すべきかという事も重要。
今回のケースは、それにあたる。
たとえば、離婚時の監護権・親権の決定との違いはあるのかなど・・・
その際、遺伝的なつながりの有無は、どの程度の重さをもつべきなのか・・・
この点は、英国の試みが参考になるのでは、と今のところ思っている。

その他にも、以前にも書いたけれど、施術に際してのインフォームドコンセントとして、今後直面する法律問題や、心理的な問題についての周知、さらにはカウンセリングも含めていく必要がある。現在は、医学的な情報については、ともかくこれらの点に関しては、考慮されていない(ようである)。

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