« 野外コンサートに参加しました | トップページ | 愛知県配偶者からの暴力防止及び被害者支援基本計画(2次)策定検討会議 第三回検討会議 »

2007/11/30

News: DV元夫に個人情報漏えい 地裁書記官、被害者が提訴

報道によると
ドメスティックバイオレンス(DV)防止法に基づく保護命令を東京地裁に申し立てた女性が、秘密とすべき住所や電話番号を地裁の書記官が元夫に漏らしたため、再びつきまとわれたとして、国に約五百三十万円の損害賠償を求める訴訟を同地裁に起こしていた

元夫が、保護命令に対する抗告のため、地裁で記録の謄写を請求。その際、書記官が女性の住所と携帯電話番号も含めて謄写し渡した。

ということである。
第一回口頭弁論では、

国側は事実関係をおおむね認める一方、過失の有無や損害額について争う姿勢を示した、とのこと。


先日も、似たようなニュースがあったが、
市役所勤めの友人に元妻の住所を調べさせたというものだった。
今回は、裁判所の書記官である。

DV防止法には、「職務関係者は、被害者の安全の確保、秘密の保持に十分配慮しなければならない」とある。
他方で、規則では抗告などに際しては、当事者の住所などを記載するように求めている。
この両者の相反する要請の間で、書記官が迷うということは、ありうる。

しかし、保護命令制度の趣旨・目的から考えると、当事者の住所などをたとえ抗告のためとはいえ、相手方に知らせてはいけないことは、いうまでもない。保護命令制度の目的は、当事者の安全確保にあるからである。保護命令の制度趣旨や、DVという人権侵害対応の特徴を理解していれば、今回のようなことはおこらなかったはず。

東京地裁は、このような場合を想定して、内部的な取り扱い要綱や内部規則を作成していなかったのだろうか。そのようなことは考えにくいのだが・・・もしそうなら(内部規則がない)、そのこと自体、重大な責任がある。

今回の事件は、書記官個人の責任よりも、組織としての責任が問われなければならない。

追記
偶然ではあるが、保護命令に関する規則の改正が昨日付の官報に載っていたが、
これは、先日のDV法改正(保護命令の範囲・対象を拡充)を受けて、書面の作成など取り扱いの規則を改正したものであった。

|

« 野外コンサートに参加しました | トップページ | 愛知県配偶者からの暴力防止及び被害者支援基本計画(2次)策定検討会議 第三回検討会議 »

ドメスティック・バイオレンス」カテゴリの記事

男女共同参画」カテゴリの記事

裁判」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34806/17230073

この記事へのトラックバック一覧です: News: DV元夫に個人情報漏えい 地裁書記官、被害者が提訴:

» DV:訴訟当事者の情報を相手方に秘匿すべき場合 [Matimulog]
Inokenblogによれば、DVの保護命令に対して抗告するため裁判所で記録を謄 [続きを読む]

受信: 2007/11/30 09:44

« 野外コンサートに参加しました | トップページ | 愛知県配偶者からの暴力防止及び被害者支援基本計画(2次)策定検討会議 第三回検討会議 »