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2007/03/02

司法展示と市民の法教育

新宿税務署を出て、西新宿まで歩き、丸ノ内線で霞ヶ関まで。
弁護士会館で、用事をして、その後東京家裁へ。せっかくきたのだから、時間の関係で傍聴はできませんでしたが、家裁の新しい法廷をちらっとのぞいてきました。一つの法廷では、遮蔽措置をしていました。でも、法廷自体がとても狭いので、なかなか苦労しそうでしたね。あ、託児室はなかったみたいです・・・たまたま玄関で、ベビーカーを押している女性に会いました。
もう少しだけ時間があったので、法務省の旧庁舎・赤煉瓦の中にある「法務史料展示室」をのぞいてきました。
司法の近代化を

テーマにした展示ということで、近代法典の編纂、お雇い外国人、明治事件史などの史料がありました。明治5年だったかな・・・アメリカ合衆国から来ていたお雇い外国人の、大審院に裁判の記録を公開するようにという意見書もありました。う〜ん、今もあんまり変わってないかも・・・
赤煉瓦の建築史料もありました。
それともう一つ「メッセージ・ギャラリー」という部屋があり、現在の重要広報テーマについての展示がありました。今日は、法テラス、裁判員制度がメインテーマでした。クイズのコーナーなどもありましたが、正直いって、あまり魅力的な展示とは言えませんでした〜
まぁ、裁判所ではないのでしかたないのかな、とも思いますが、もう少し工夫があってもよいのでは・・・と思います。たとえば、法廷の模型があるだけでも違うのに。

法廷の模型といえば、陪審法廷が横浜桐蔭大に移築されて、博物館になっているのは、有名ですが、
私のお薦め(?)は、名古屋市政資料館です。ここは、「市政」資料館なので、あまり知られていない(名古屋や愛知の友人に聞いても、知らない人が多かった)が、国内第一級の司法展示になっています。
明治憲法下の法廷と現憲法下での法廷を並べて再現して、当時の法服を着た裁判官・検察官・弁護人のマネキンも、立っているので、その違いがビジュアルにわかりやすい。陪審法廷も復元され、地下には、留置のための部屋も復元されて見学できるようになっています。小学生用・中学生用のパンフレットやクイズなども、準備されており、楽しみながら、法廷の構造や、各法曹の位置関係・役割、歴史などについて知ることができます。
これも、名古屋控訴院の建物を復元し、上手に使っているからこそですね。

それに比べ、日本でもう一つ残されている札幌控訴院の建物の方は・・・この話はここでも随分前にも書いた記憶があるので、繰り返さないけど、まったくもったいないことになっています。
もっとも、私が札幌にいたのは、もう10年近く前のことなので、今はもしかして、衣替えしていたら、ごめんなさい。
事前規制から自己責任原則に貫かれた事後チェック・救済型社会への転換と、それを支える開かれた司法と市民参加を目指して精力的に進められる司法制度改革も、裁判員制度の導入、被害者の参加、附帯私訴など、市民の側の責任(?)が問われる局面へと大きくうごき初めています。
市民への法(学)教育の重要性はますます高まり、各種の取り組みも始められていますが、その前にまずは司法制度に興味をもってもらうことが大切なのじゃないかな。
そのためには、法廷の模型や各種法曹の役割の変遷を目で見て確かめることのできる展示は、とても良いとっかかりになると思います。札幌控訴院の建物の有効利用を是非・・・
遠友夜学校の伝統もあるし・・・立地もわるくないのですから、あそこで市民講座を開催してはどうでしょうか?

もちろん、現在の札幌市の市政や文化・生活に関する資料や展示が必要ないということでは、決してないし、十分両立するのじゃないかしら。少なくとも名古屋控訴院の市政資料と司法資料は両立しているわけですから。
もしかして、法廷の内装その他が廃棄されてしまったということは、ないとおもうけれど・・・
12年ほど前には市史編纂室と、そのための資料の置き場になっていました。

札幌控訴院の正義の女神のレリーフもなかなか味があって、素敵です。この解説だけでも、十分楽しめる講座ができそうなのに〜。

・・・・と考えつつ、新宿3丁目までメトロに揺られ、帰路につきました。
約9000歩の道のりでした。

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