« 春一杯 | トップページ | 春の香り »

2007/02/19

book: リベラル優生主義と正義

桜井徹著『リベラル優生主義と正義』
これまでイギリス哲学・法思想史、環境倫理などについて、論じてきた著者のとても意欲的な最新作。
ある種おどろおどろしている分、理論的に精緻な議論からおざなりにされてきた感のある「優生主義」を、現在の科学技術・生殖技術の進歩も踏まえて、理論的に検討した好著。
生権力などの議論と重ねて、読むとよいのでは。

著者によると、リベラル優生主義とは、個々人のもつ「生殖の自由」をラディカルに拡大して、親は遺伝子テクノロジーの力を借りて自らの子に遺伝的特徴(デザイナーベビー)を受け継がせること・・・
これらが、引きおこす社会的・倫理的問題点に着目。
著者は、このリベラル優生主義に対して直接的な賛成も反対もせず、思想史的な淵源をたどるとともに、暴走に対しては倫理的な制約を加えうる合理的な根拠を導き出そうとしている。

|

« 春一杯 | トップページ | 春の香り »

著書・論文」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34806/13972180

この記事へのトラックバック一覧です: book: リベラル優生主義と正義:

« 春一杯 | トップページ | 春の香り »