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2006/05/03

憲法記念日−どの条文が好きですか?

以前に講義でこの質問(好きな条文はどれ?)をしたところ、
21条の表現の自由や13条の幸福追求権が多かった。

ちなみに、私が好きなのは、第12条。
特に前段
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

それと、第24条
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

皆さんは、どの条文が好きですか?
60年間無改正なのは不健康と思うけど、かといっておかしな方向で変えられるのは、もっと困る・・・

特に、12条の「不断の努力によって、これを保持しなければならない」ってところが好きです。憲法というのは、為政者に対して「これが基本的な人権だから、それを守るような制度をつくり運営するように」と注文を付けるためのもの。だから、何が守るべき基本的人権なのかを、自分たちが考え、議論してなければならないし、為政者がはずれた事をしたら「それは違う」って言わなくてはいけない(国民主権)、というのをとても簡潔に著していると思う。

24条のいわゆる「個人の尊厳と両性の本質的平等」というのも、美しい言葉で、大好き。本質的という形容詞がついているから、実際には平等じゃなくても仕方ない、といった解釈もあるようだが、「本質的」っていう言葉の意味を取り違えているとおもう。両性の平等を十全な形で実現するような法律を作るのは、とても難しい。でも、本質的な平等を念頭において、常により平等が拡大するように、制度を作り、運用していかなければならない。という事だと思う。これは、14条の法の下の平等ともリンクして考えるべき。
 だから、制定当時、婚姻は両性(男女)を想定するものであったが、現在はそうではない夫婦や家族の形があってよい(現にある)。とすれば、そのような夫婦や家族についても、他の形態の夫婦や家族と平等に、また夫婦間・家族内での個人の尊厳を尊重できるような制度を作り、運用するべき。憲法に「両性」って書いてあるから、同性婚は認められない、なんていうのは、本末転倒。もちろん、それ以外の理由で、同性婚に反対する人はいるでしょうが・・・

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» 憲法記念日 [アズキのつぶやき]
本日は憲法記念日ですね〜。 私は小学校1年生の頃、マックでマミーと食事しながら「けんぽうきねんびってなに?」と聞いた事があるそうです。マミーは「国のルールを作った日だよ」と教えてくれました。しかし、スチャラカ人生を歩んでいた私は憲法自体に触れる機会を持つようになったのは20歳を過ぎてからでしたね…。 憲法記念日は、1947年5月3日に日本国憲法が施行したのを記念して制定されたもの。「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期す... [続きを読む]

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