« Online DV Supportを始めました | トップページ | 科研費特定領域研究 情報学 meet »

2004/10/18

婚外子の戸籍作り直しが可能に

東京新聞によると
法務省は15日、事実婚など法律上の結婚をしていない両親の子ども(非嫡出子=婚外子)に関する戸籍の続柄欄の記載を、嫡出子と同様の方法に改める戸籍法施行規則(省 令)改正を11月初旬に行う方針を固めた。
 とのこと。
 これまでの訂正方法と違う点は、二重線を引いて訂正するのではなく、申し出があれば「長男」「長女」と書き込んだ新しい戸籍簿を作り直すという点。
 理由は、二重線で直す方法だと、プライバシー保護にならないから。
 また、「長」「二」「三」などは、母から生まれた順番に従うことになる。
 戸籍の作り直しの申し出を出来るのは、本人・法定代理人。

非嫡出子に関しては、それが本人には何ら責任のない、出生による社会的身分であることから、戸籍の記載や住民票の記載、また相続差別の二点に関して、争われてきた。当然憲法13条・14条・24条との関係である。

前者に関しては、司法的な紛争処理と行政的な解決が手を取り合って進んでいるが、後者に関しては、大法廷で合憲判決が出ているし、その後も小法廷で判決も重ねられている・・・
とても、対称的な状況にある。

やっぱり、非嫡出子/嫡出子というのは、「家」なんだなぁとしみじみしてしまう。そんなの当たり前、としかられてしまいそうだが、戸籍の作り直しを認めるくらい重大な事柄なのに、一方では国民感情その他を理由にして、差別の是正を認めない・・
ちなみに、後者の問題(非嫡出子の相続差別)に関しても、争われているのは相続を二分の一としている民法の規定であって、嫡出/非嫡出という区別そのものではないことは、ご注意を。学生さんで(だけではないが)、時々このあたりの区別がついていない場合があるので・・・

|

« Online DV Supportを始めました | トップページ | 科研費特定領域研究 情報学 meet »

差別」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34806/1712281

この記事へのトラックバック一覧です: 婚外子の戸籍作り直しが可能に:

» 戸籍差別記載の「撤廃」なんてしてないですよ [心想事成]
「婚外子の戸籍、11月から区別撤廃 続き柄の表記で」というニュース。一見すると小 [続きを読む]

受信: 2004/11/04 10:49

« Online DV Supportを始めました | トップページ | 科研費特定領域研究 情報学 meet »