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2004/08/24

二つの旧控訴院

正義の女神の像やレリーフなどで飾られていたメルボルンやタスマニアの法廷から、国内に目を転じると、現在二つの旧控訴院の建物が保存されている。
このうち札幌の旧控訴院には、正面にやや見づらいが、目隠しした女神と天秤と剣のレリーフがある。
名古屋の方は、そういうのは、なかったような・・・

名古屋と札幌の旧控訴院は、同じように建物が保存され、資料室として利用している点も同じだが、その展示内容には大きな違いがある。

札幌の方は、札幌の歩み・移住民と屯田兵・都市と雪・繁華街の今昔・札幌の教育と文化・さっぽろ2万年のあゆみなどのいわゆる郷土史の展示が中心で、そのほかに、札幌出身の漫画家・画家のおおば比呂司さんの常設展などに利用している。昔は、有島武郎の手稿が展示されていた記憶があるのだが、今は芸術の森の記念感に移ったのかな?

名古屋の方は、名古屋市の歩み・都市形成など展示の他に、市政資料館という名前の通り、名古屋市の議会や市役所の説明もある。そして、何より復元展示室として、明治憲法下の法廷・現行憲法下の法廷・司法制度の理念・陪審法廷が、常設されており、裁判官・検察官・弁護士が当時の法服を着たマネキンが配置され、また被告人などのマネキンもそれらしい格好をして立っている。それと、これはうろ覚えであるが、地下には留置場も復元されて見学することができる。
そして、小学生・中学生などにあわせたクイズなども用意されていて、裁判の歴史や、行政や地方自治のしくみを学べるようになっている。

札幌の方は、市史編纂室が現に使っていて、資料などもたくさん置いているが、本来の法廷の復元・展示は、全く行っていない。
何年か前に、友人から資料室になっている部屋に法廷の造作が残っているというはなしを 聞いたことがあるが、真偽のほどは定かではない。
せっかく、建物が残っているだから、しかも市の中心部にあり交通の便も良いのだから、是非法廷を復元して市民の法学教育に役立ててほしいものである。

この春から法科大学院がスタートし、大きく様変わりしつつある法曹養成教育・法学教育であるが、裁判院制度のスタートが迫る中での、中学・高校生も含めた市民を対象とした法学教育への期待に是非積極的に応えてほしい。そのためにも、とても良い場所だと思うのだが・・・

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コメント

札幌控訴院の法廷だった建物は、資料室となっており、要するに物置に使われていました。(10年くらい前の話)

今もそのままだとすれば、宝の持ち腐れで住民訴訟でも起こしたいくらいです。

投稿: 町村泰貴 | 2004/08/24 01:48

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